2004年東京国際ミネラルフェア

 今年も万難を排してミネラルフェアに参加した。地学研究会全体としては5月22日に参加したが、私は最終日である5月25日にホテルセンチュリーハイアットを訪れた。
 リストアップした鉱物はあまり手に入らなかったがアウイン、ベニト石、カーレトン石と美しく青い鉱物を手中に収めることができた。また緑鉛鉱(とミメット鉱)を入手し某鉛鉱シリーズは硫酸鉛鉱と白鉛鉱を残すのみとなった。(もっとマニアックなのがあるかもしれないが)

写真撮影2004年5月25日

会場のホテルセンチュリーハイアット 入り口の近く。ポスター貼りすぎ・・・

会場風景、昼頃の撮影。わりと空いてる


 当日の起床は午前5時半頃、東静岡6:03発に乗るためである。急いで準備を整え電車に乗り、小田原では小田急小田原線に乗り換え。小田原線はなかなかいい鉄道だという印象を受けた。静岡県内のJRと違って急行があるし・・・。4時間近く電車に揺られて新宿着。看板と地図を見ながら西へ向かう。構造の複雑な駅は苦手だ。こうして10時すこしすぎにはミネラルフェアの会場へついた。
 ファミリーマートで買ったチケットを切ってもらって会場へ入るが、記念品が欲しい方は2階へという張り紙をみて先に上にいってみることにする。2階の展示は緑の鉱物。蛍石の表記がフルオライト、ふつうフローライトっていうと思うが・・・別にいいんだけど。他にもエメラルドとかひすいとか、しつこいくらいに緑の鉱物が並んでいる。ひととおり眺めるが、似たものが周りにいても鉱物は映えないという印象を受ける。人間と同じだ。出口でアメシストをもらって展示場の外に出る。
 鉱物写真の立体視を見物させてもらって、化石を一瞥し階下に向かう。仕切り直して戦闘開始である。
 ミネラルフェアの基本戦略としてよく言われるのは、まずは会場を一回りしてみろということだ。何故なら一見の衝動買いをしたら別の店でより良い標本が安く売っていたり、欲しいものが増えても資金が足りなくなったりするからだ。
 しかし私はこの方法にも弱点があると思う。欲しいと思った鉱物が一周したら売れていたということも珍しくないし、情けないことに同じ店にたどり着けずにさまよったり、たどり着けてもどこにおいてあったのかわからなくなったりするからだ。というわけでケセラセラの構えで適当にまわることにする。基本はまず一周でリストの鉱物を探すことだが。
 まずは左の壁際から。ほとんど他の店を見ていないのにウバロバイトを買ってしまう。いきなり購入予定リストにはない鉱物。その後も初めのひとまわりでベニト石アウインタンブリ石などを購入。ベニト石などはけっこう狙っていたのに安物ですませてしまった。アウインは二順目で母岩つきの安い店をみて、少し後悔したが他は問題なかった。
 その後もぐるぐる回るうちにコバルト華ミメット鉱緑鉛鉱などを入手する。しかし、買ってくるように頼まれたものが難しい。トパーズはわりと簡単だったが良い虫入り琥珀がなかなかない。去年は800円でよい虫入り琥珀を売っている店があったのだが。かなり悩んだ末に小さいが二匹の虫の入った琥珀を購入。たどたどしい日本語で「10個かってください」といわれる。あまりおもしろいジョークではない。それとも本気だったのか。
 トパーズを買った店でオレンジ色の繊維石膏をお嬢さん方が「この曲がりは時空のゆがみできたの。これってほらアンテナだから」とおっしゃっていた。一生お近づきになりたくないなと思った。まあ、石をもってれば幸せになれると信じている人は、その精神構造が幸せだろうとは思う。「お幸せに」ではなくて「お大事に」だが。
 疲れたのでいったん外にでてみる。近くの公園はキャンプ場みたいになっていた。うーん、社会というものについてちょっと考えてしまう。雀にパンくずをやっている人がいた。
 戦場に戻ると人がずいぶん増えていた。辟易してそろそろ帰ることにする。昨日は3000円だったのに2000円からさらに値切るのかと愚痴られながらカーレトン石を買い、頼まれていた日本式双晶水晶を購入すると帰路についた。
 標本が少ないという話を聞いて危惧していたのだが、自分はそれほど感じなかった。テーマが緑の鉱物だからか翠銅鉱を多く見かけた。なかなか良い買い物ができたと結論したい。
帰路に熱海と間違えて三島に下車してしまったことは、ここを読んだあなたと私だけの秘密である。

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