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[おうし座の神話その3]

 ここではプレアデスの七人姉妹についての神話を紹介します。

 プレアデスの七人姉妹は、月の女神アルテミスに仕えていました。
 彼女達は明るい月の晩に、ボイオテイヤの森の中で踊りを楽しんでいると、狩人のオリオンが棍棒をかついで声をかけてきました。オリオンは以前から美しいプレアデスの七人姉妹達を気に入っていました。しかし彼女達は乱暴者のオリオンを好きではあ りませんでした。

「キャー、来ないで〜」

 驚いた姉妹は、大慌てで逃げ出しましたが、オリオンはしつこく追いかけてきます。プレアデスの姉妹達は、あ ちこちに逃げ回りますが、オリオンは全く諦めませんでした。そのまま五年間もしつこく追いかけ回します。これには、さすがに姉妹達もくたびれてしまいます。迷惑をかけたくないものの、どうすることもできない姉妹達は月の女神アルテミスに助けを求めました。
 
 そこで、アルテミスは プレアデスの七人姉妹を急いで、自分の衣のすその中に隠し、そ知らぬ顔をしていました。
 オリオンは、辺りをキョロキョロ見回しながら首をかしげ、七人姉妹が女神の衣の中で息を潜めているとも気づかずに、森の奥へと姿を消しました。

「もう、大丈夫ですよ。」

 女神がそう言って、衣のすそをあ げてみると、姉妹は七羽の鳩に姿を変え、空へ飛び去りました。
 その様子を目にした大神ゼウスは、鳩になった彼女達をそのまま星に変えてしまったと言われています。

 このまま、話が終わればめでたしめでたしなのですが・・・

 その後オリオンもすぐ隣で星座になったので、彼女達に気づくと再び追いかけ始めました。このため、今もオリオン座に追われる様に、プレアデス星団は、星の日周運動で西へ逃げるように動いていくと言われています。

 

[かたち]

 α星は、アル・デバランといい、アラビア語で「後に続くもの」という意味です。プレアデス星団の後に昇ってくるということから名づけられたそうです。日本でもスバルの「あ とぼし」や「赤星」など呼ばれていました。

 写真には写っていませんが、β星をエルナトといい、アラビア語で「角を突くもの」というのが語源みたいです。もともと、ぎょしゃ座のγ星も表していました。

 プレアデス星団は肉眼でも数個の星が数えられるそうです。
 プレアデスの七人姉妹は、巨人アトラスとニンフ(妖精)のプレイオネの娘達です。画像が手に入り次第、位置も紹介します。
 プレアデス星団についている名前は、アトラス、プレイオネ、アステローペT、アステローぺU、タイゲタ、ケレーノ、 エレクトラ、メローペ、アルキオーネ、マイアです。

 日本名ではスバルがもっとも有名ですが、その他にも 「六重星(むつら)」「群れ星」「群がり星」「すずなり星」、物をわらでつつむ 「苞星(苞:ヒョウ、ホウ、つと、と読むのですが、実際なんて読むのか分かりませんでした)」と呼んでいました。

 また、カシオペヤ座、ペルセウス座、くじら座を結んで「プレアデスの両腕」という意味の、“アル・トゥラヤー”または“アッ・スライヤー”と呼ばれるものができます。全長120度
 右腕に比べ左腕をくじら座の頭部までと見る場合は、左腕が短く “切り取られた手” とも呼ばれるらしいです。

 また、プレアデス星団の他に、おうし座の頭を表すV字型の星団 “ヒアデス星団”があ ります。これも、アトラスの七人の娘で、プレアデスとは異母姉妹になるそうです。
 日本では、「釣り鐘星」「馬の面星(つらぼし)」「柄のついた小網」「さんまた」、中国では「畢星(ひつぼし)」、アラビアでは「三角のスプーン」、イタリアでは「ラケット」、他にも「たいまつの火」のような形を考えていました。また、ギリシャではヒアデス星団が東の空に姿を現す頃、雨季に入るので、この星団のことを「雨降りヒアデス」と呼んでいたそうです。

 

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