左:大きい画像(線有り)  左:大きい画像(線無し)  右:大きい画像(線有り)    右:大きい画像(線無し)  

[ふたご座の神話] 天文班トップへ   

 

 ある日のこと、大神ゼウスは白鳥の姿に化身すると、スパルタの王妃レダに会いに出かけ、レダに2つの卵を産ませました。
 その卵の一つからは双子の女の子トロイアのヘレンと、ギリシャ軍の総大将アガメムノンの妻となったクリュネスが生まれ、もう一つの卵からは、双子の男の子、カストルとポルックスが生まれました。
 カストルの方はスパルタ王の子で生身の人間でしたが、ポルックスの方は大神ゼウスの子で不死身でした。
 
 2人はパレナで成長し、カストルは戦いの技術に優れ、また、馬の調教師であり乗馬の達人、ポルックスの方はボクシングの達人となりました。
 

 カストルとポルックスの二人は、アルゴ船の遠征から帰った後も、いろいろな武勇伝を残すことになりましたが、最後の冒険は、アルカディアに牛の群れを盗みに出かけたことでした。
 このとき同行したいとイーダスとリュンケウスが言葉巧みに二人をだまして、2人の分け前の牛まで横取りしました。2人はそれを奪い返すため、先回りして待ち伏せすることにしました。
 ところが、運の悪いことに、カストルがリュンケウスに見つかり、弓矢で射殺されると言う事態になってしまいました。
 怒ったポルックスは、リュンケウスを投槍で殺して敵をとりましたが、イーダスが投げつけた石が頭に当たり、 その場に倒れました。これを見たイーダスは、とどめを指すチャンスとばかりにポルックスに駆け寄ろうとしました。
 このありさまを空から見ていた大神ゼウスは、雷電の矢を放ってイーダスを撃ち殺しました。

 後に残された不死身のポルックスは、仲の良かった兄カストルが死んで冥界に行ってしまったことを深く悲しみ、自分も死んで一緒になりたいと、父であるゼウスにこう願いました。

 「生まれた時も、冒険の時も、いつも一緒だったのに、私は不死身で死ぬこともできません。どうか私の不死身をといて、兄と一緒に
いられるようにしてください・・・」

 大神ゼウスは、この言葉に深く心を打たれ、2人を双子座として夜空に上げました。

 

またこの他にドイツの神話があ ります。

 大昔、グーゼ(シアチとも言うみたいです)という巨人がいて、大鷲の姿となり飛び回り、鋭い爪で下界の様々なものに危害を与えていました。
 あ る日のこと、グーゼが高い木に止まって見回していると、神々(三人の神のこと、主神オーディン、沈黙神ヘニル、悪神ロキ)が肉料理をするために火を使おうとしているところでした。グーゼは呪文を唱えて、火がつかないようにしておいて、

肉を分けてくれれば、火が使えるようにしてもいいぞ!」
と言いました。

神々は了承しました。肉が煮えるやいなや、グーゼはそれを全部持っていってしまいました。
神々の一人ロキは、棍棒でグーゼを殴りつけ、それを阻もうとしたものの、その鋭い爪に引っ掛けられ、鍋ごとさらわれてしまいました。

「若返りのりんごを寄こせばお前を放してやってもいいぞ!」
とグーゼは言いました。

それは、神々が若さを保つためにいつも食べている聖なるリンゴのことで、ロキは放してもらった代わりにグーゼとの約束通りリンゴを守る女神イドゥインをさらって、グーゼに引き渡しました。それを他の神々が知ると、ロキを責め立てました。
ロキは鳥に姿を変えると、グーゼの留守中に忍び込み、女神とリンゴを取り戻し、それに気づいたグーゼは矢のように後を追ってきました。
神々は大急ぎで枯れ枝を積み上げると火を放ち、勢い余ったグーゼは火の中に飛び込んでしまい、焼け死んでしまいました。グーゼには美しい娘がいて、近々、風と水の神ニヨルドと結婚することになっていました。父の死を悲しむその娘に、神々はグーゼの目を取って空に掲げ、慰めたといわれています。

この娘の名前は、おそらくスカディはないかと・・・
断言できませんが発音が似ていたので。 スカディは北欧神話の山と狩人の女神または冬の女神、また冥界の女神、未来の女神スクルドの別名として出てくるものがあ ります。

 

[かたち]

α星が兄のカストル、β星が弟のポルックスです。北欧神話、ドイツのあ たりでは、この二つの星を「巨人の目」と呼んでいました。これは、上で紹介した神話から来ています。

日本では「犬の目」、「猫の目」、「蟹の目」、「眼鏡星」、「夫婦星」、「兄弟星」、「睨星(にらみぼし)」、「二つ星」、「門星」、「門柱」、「門杭星(かどぐいぼし)」、「松杭」、「五郎・十郎」などといろいろな呼び方があ ったみたいです。

 γ星をアルヘナといい、アラビア名のアル・ハナからきているらしいです。この星とξ,η,μ,ν星から作られるアラビアの星宿に関係してるらしいです。 意味は、星宿の星々が曲線状に並んでいることから、「らくだのこぶ」の意味のアラビア語「アルヌハート」。
曲がったものという言葉からきているという説や、 馬やらくだの首につけるマークだという説もあ ります。

 δ星をワサトといい、アラビア語のアル・ワサト(中央)から来ている言葉で、この星が黄道に近いことからや、また、この星座の中心という意味でついたとも言われているそうです。

 ε星はメブスターといい、アラビア語でアル・マブスタート(伸ばしたもの)から来ている言葉で、本来古代アラビアで「ライオンののばした前足」のという意味だったらしいです。今のしし座のことではないようです。

 ζ星はメクブダ、アラビア語のアル・マクブーダー(縮めたもの)から来ていて、εと同じで「ライオンの縮めた前足」という意味の一部だったみたいです。

 η星はプロプス、ギリシャ語のプロポウスのラテン語読みで、「前方に出ている足」という意味だそうです。星座の絵のカストルの左足に位置することからこの名前で呼ばれているらしいです。

μ星はテジャト・ポステリオル

 

天文班トップへ