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[てんびん座の神話] 上の画像で右の星座

 この世がまだ黄金時代と呼ばれていた頃 のことですが、一年中、春の暖かい陽光に包まれ、野は耕さなくとも豊かに実り、川には
乳や酒が流れ、動物達も人々と共に穏やかで満ち足りた暮らしをしていました。
 もちろん、こんな状況だから争いごと等はまったくなく、世界中全てが穏やかで平和でした。
 天上の神々達も、喜んで人間と共に下界に住み、中でも女神アストラエアは人間のよき友として正義と説き聞かせることに勤めてい
ました。人々も女神の言葉にうなずき正義がごく当然のこととして暮らしていました。
 
  しかし、そんな平和な黄金時代もやがて変化し次の時代へ移る時が来ました。
  それにいち早く気づいた女神アストラエアは、これまでよりも一層熱心に人々に正義を説き聞かせるように勤めることにしました。
 ですが女神の願いもむなしく、銀の時代が始ってしまいました。
 この時代になると寒さや暑さの区別ができ、人々は家を建てて住まなければならなくなり、冬に備え、畑を耕作し、種を蒔いて刈 り
入れをしなければならなくなりました。もちろん、こうなると畑作りを得意とする者と不得意な者、他人のものを奪おうとする者、
強い者が弱い者を強いたげ始めるようになってきました。
 神々は、そんな人間達に呆れ果て、愛想をつかして次々に天界に帰ってしまいました。
 しかし、女神アストラエアだけは、尚も下界に踏みとどまって、これまでのように熱心に正義を説き聞かせ続けましたが、今までの
ようにそれを素直に聞き入れるものもなく、人々の心は女神から離れていくばかりでした。
 次の銅の時代に入ると、嘘・策略・暴力がはびこりはじめ、人間は船を使って海を渡り、よその国の人々を攻め立てるようになりま
した。
 また、地下から鉄や金を掘り剣を作り、友人や親兄弟までもが戦い合うまでに堕落し、富む者、貧しい者が互いに恨んで争うように
もなりました。
 こうなると、女神アストラエアでさえもどうしようもなくなり、とうとう天界へ帰ってしまいました。そして女神は天秤座のすぐ
西隣で乙女座になったといわれています。

このことから天秤座は乙女座の正義の女神アストラエアの持ち物とされていますが、もともとは、この星座の中に秋分の日の太陽が
位置する秋分点があり、昼夜の長さを等しく分けていたところから天秤の名が付けられたともいわれています。

[かたち]

 蠍座にも書きましたが古代ギリシャ時代の末頃 までは、天秤座は独立したものではなく、蠍座の一部だったといわれ、
? その名残としてα星とβ星には名前がついています。
 また、他にも別名がありα星は「キファ・アウストラリス」、意味は「南の皿」、β星は「キファ・ポレアリス」、意味は「北の皿」

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