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[りゅう座の神話]上の画像の一番左(真ん中はこぐま座、一番右はケフェウス座)

 
 大神ゼウスは、眩く光る黄金の林檎の木を多勢の神々からヘラとの結婚祝いにもらいました。そして、この木をヘスペリデスの園の
三姉妹に預かってもらうことにしました。三姉妹はゼウスから黄金の林檎の木を預かり、庭の奥に植え一匹の忠実な竜に守らせることにしました。
 何しろ、この竜は眠ることがな
いといわれ見張り役としてはうってつけだったからです。
 
 十二の冒険の一つとして、この黄金の林檎を取ってくるようにエウリステウス王から命じられたのが、怪力自慢のヘラクレスです。
 ヘラクレスは三姉妹の父アトラスに会って、秘密とされているヘスペリデスの園の場所を教えてもうことにしたのですが、このアトラスは大昔、大神
ゼウス達と争って敗れた巨神族の一人として、その罪をあがなうために天を支えるという大変な仕事を命じられ、身動きどころか休みさえ取れない
という有様でした。
 
「ヘラクレス殿、もし貴殿が私の代わりにこの天を支えていてくれるというのだったら、その黄金の林檎を取ってきてもいいのだが?」
 
「お安い御用で…、ではお願いするとしましょう。」
 
  ヘラクレスはアトラスの代わりに天を支えた。この時、ヘスペリデスの園で林檎を守っていた竜は、昼も夜も寝ずの番ですっかり疲れ、ついうとうと
と居眠りをしてしまっていた所でした。アトラスはその隙に楽々と林檎を手に入れ、戻って行った。
 そしてヘラクレスに

「ヘラクレス殿、この林檎を貴殿の代わりに私がエウリステウス王に届けてあ げても良いのだが・・・」

と言いました。
 ヘラクレスは、さすがにこれには慌てました。いくら自分が怪力だからといっても一生このまま天を担ぎ上げるなんてごめんだからです。

「それでもいいでしょう。しかし肩当てがないと痛くてたまらないので、肩当てを取ってくる間、ちょっと天を担いで待ってくれませんか?」 

と、ヘラクレスは言いました。
 お人好しのアトラスは、こうして再び天を担ぐはめになってしまいました。(ヘラクレスはその林檎を受け取ると二度と戻って来なかったからです) こんなことになってしまったものの、竜は長い間大神ゼウスの大切な黄金の林檎を守っていたため、その功績に免じて星座にしてもらい今も
北極星の近くで天の柱に絡み付いたまま、とぐろを巻いて居眠りしているといわれています。

 

この他に軍神アレスの黄金竜もこの竜座の神話らしいです。


[かたち]大きい画像(線有り)  大きい画像(線なし)
 
  竜座の尻尾にあるα星は三等星だが「トゥバン」といい、蛇または竜という意味。また、β星をラスタバン、γ星のエルタニン、どちらも竜の頭からきている
名前です。λ星は写真には無いですが、ギアンサルといい、竜の尾という意味です。

 しかし、竜の頭部を表すβ星、γ星は2.8等、2.2等とα星よりも明るい。どうして一番明るいわけでもないα星に「トゥバン」、つまり「竜」を表す
名前が付けられたかというと、かつては二等星位の明るさがあったという記録がいくつかあ り、現在よりも明るかったという説があります。
 また、この星が昔は北極星の役割をしていた星だったからではないかという説もあ ります。
  β星はアラビア語で「アル・ラス・アル・トゥバン」、意味は蛇または竜の頭
  γ星はアラビア語で「アル・ラス・アル・ティニン」、意味は竜の頭
  δ星はラテン語で「ノドゥス・ゼクンドゥス」、意味は二番目の結び目、竜座のとぐろの二つ目という意味。
  ζ星はラテン語で「ノドゥス・プリムス」、意味は一番目の結び目
  ι星はエダシクといい、アラビア語の「アル・ディハ」(牡のハイエナ)がなまったもの。
  λ星はギアンサル、アラビア語の「ジョザル」(竜の頭と尾)がなまったもの。他にアル・ジャウザ(ふたご)からきたという説もあるそうです。
  ξ星はグルミウムといい、ギリシャ語の「ゲネイオン」(下顎)がなまったもの。
  ν星はクマ。
  μ星はアルラキス、アラビア語で「とんだりはねたりするもの」からきているそうです。
  ψ(?)・・・文献には二つあり、ヅィバンといい、アラビア語の、アル・ディバインからきているそうです。もともはζ星とη星についていたのが、この星に誤って移ったみたいです。

 

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