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 大神ゼウスが、巨神族タイタンと戦っている時、タイタンの1人プロメテウスだけはゼウスとの戦いを避け、ゼウスが勝利を治める
とゼウスの相談役として仕えました。
 そのうちプロメテウスは、地上の人間達が火を使うことを知らず、寒さに震えながら、温かい物も食べることができずにいることを
知りました。プロメテウスは、それを哀れに思い、太陽の光を盗み出し、竹篭の中に隠すと、地上の人々に届けました。
 地上の人々にとっては、これは大変ありがたい事であり、火を起こし、体を温め、食べ物も食べることができるようになりました。
 しかし、大神ゼウスは、許しもなく人々に火を与えたプロメテウスを捕らえ、コーカサスの山腹 に鎖でつなぐと大鷲アクイラを送っ
てその肝臓をついばませ、その傷がふさがるごとにまた襲わせるという終わりの無い罰を与えました。
 ヘラクレスはプロメテウスの親切な行いに感じ入って、大神ゼウスのこの仕打ちに腹 を立てると、その大鷲に矢を放って酷い傷を
負わせました。
 ゼウスは可愛がっていた鷲の傷を癒し、星空に上げ星座にしました。

 また、このときの矢がわし座の上の四つの星で作られる星座  や座とされています。
 

[や座の神話]上の左の画像の中で一番上にあ る小さい星座

 この矢の持ち主は、愛の女神アフロディテ(ビーナス)の子エロスとされいます。エロスよりもローマ名のキューピッドのほうが知られ
ていますが、丸々と太った背には小さな翼が生えていて、いつも矢筒を提げ、手には弓を携えていました。
 エロスのこの矢は神通力あって、黄金の矢で射られると、人間はもちろん、神々でさえ恋心を起こし、鉛の矢で射られると燃えるよ
うな恋もいっぺんに冷めてしまうというものでした。
 エロスはこの矢でオリンポスの神々に散々いたずらをし、悩ませたと言われ、時には母親のアフロディテはもちろん、自分自身が
うっかり矢じりに触れて受けたかすり傷で恋心に悩まされたといいます。

 別の神話では、医神の子アスクレピオス(蛇使い座)が大神ゼウスの雷電の矢で撃ち殺されたとき、怒ったアポロンが、その雷電の矢
を作った一つ目の鍛冶屋キクロプス達を片っ端から射殺した矢であるとも言われています。そのため、アポロンは神々の仲間から追わ
れ、長い間を下界をさ迷い歩かねばならなくなってしまったそうです。

 

[かたち]
 
 
中国では、アルタイルと両脇の二つの星との三つの星を、肩に担いで打ち鳴らす細長い太鼓の形と見て「河鼓三星」と呼んでいました。「河」は天の川のこと。「鼓」は太鼓のことだから、天の川の中にある鼓という意味。それも単なる楽器というわけでなく軍隊の兵士達の士気を高め、敵を不安にするための一種の兵器のようなもので、「鼓舞」とは、その様子を表した言葉です。
α星を大将軍、二つの星を左将軍、右将軍と呼び、オリオン(参宿)の三ツ星を三将軍と呼ぶのと同じです。
わし座のα星がアルタイル、β星をアルカシャイン、γ星をタラゼド、δ星をデネブ・オカブ、ζ星(+ε星)をデネブ。

  
 アルタイルは、アラビア語のアル・ナルス・アル・タイル(飛ぶ鷲)の後半だけ取られたもので、アラビアでは現在のわし座とこと座のことを、アル・ナスライン(二羽の鷲)と呼んでいました。 しかし、上記の最初の三つの星を翼を広げて飛ぶ鷲の姿と見ていたようです。日本では、「彦星」「犬かい」「牛かい星」「犬引きどん」「犬飼さん」。
  アルシャインは、ペルシャ語でわし座のことをシャーヒニ・タラザド(襲う鷲)と呼んでいたことからこの名前で呼ばれています。
 タラゼドは、上に書いた「シャーヒニ・タラザド」の後半から来たもので「襲うもの」という意味だそうです。
 デネブは、白鳥座のα星と同じ名前ですが、アラビア語のアル・ダナブ・アル・オカブ(鷲の尾)からきているそうです。
  しかし本来、「α、β、γ」の三つの星で構成されていた星座に、周辺の星を含めたことで星の名前が混乱しδ星のデネブ・オカブと混同するときもあるそうです。


  や座は全天の中で下から三番目に小さい星座です。α星は「シャム」といい、アラビア語で「 矢」を意味します。

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