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[ぺガスス座の神話] 天文班トップへ

 アンド ロメダ座やペルセウス座に書いた神話の中でぺガススが出てきます。
 生まれ方は、調べた限りでは二つありました。

 勇者ペ ルセウスが、髪の毛が蛇でその顔を見たものは恐ろしさのあ まり石になってしまうという怪物メデゥーサを退治し、その首を切り落とした時に血飛沫が岩にかかり、その岩の中から飛び出してきたのが天馬ぺガススでした。
 もう一つが、ペルセウスがメデゥーサを退治した後、自分の島に帰る途中で、エチオピアの王女アンドロメダが、鯨の化け物ティアマトに襲われそう になっている時、その首でティアマトを石に変え、首を海に投げ捨てた時に首が落ちた所に泡が吹き、そこからぺガスス生まれたという説です。

 ぺガス スはその後、オリュンポス山に送られ、ゼウスの雷電の矢を運ぶ役目などをしていましたが、女神アテナに飼いならされて、音楽の女神ムサイ達に譲ら れることになりました。
 ある時、ペガススは岩を蹴るとヒッポクレーネ(馬の泉)、と呼ばれる泉が湧き出てきました。ムサイ達は大喜びで泉の周りに集まって歌ったりして 日々を過ごし、このためか、この泉の水を飲むと音楽や歌が上手になると言われ、音楽家や詩人達がこの泉にやってきて、この水を飲んだと伝えられて います。

 

 コリン ト王の息子にベレロフォーンという王子がいました。彼はあ る時、自分の弟を殺すという大事件を起こしてしまいました。
 このため、彼はティリンス王プレートスの元へ逃げ、かくまってもらう事にしました。
その頃 にプレートス王に彼の弟ルキヤ王イオバーテスから手紙が届きました。
 内容は国中を暴れ回る怪物キメラを退治する勇士を探しているというものでした。キメラというのは、首はライオンで胴は山羊、尾は蛇という怪物で す。

 プレー トス王は退治をベレロフォーンに頼み込みました。しかし、これには裏 がありました。
 プレートス王の后ステネボイアは、ベレロフォーンに好意を抱いたのですが、全く自分を気にも留めてくれないベレロフォーンをいつからか恨むよう になりました。そして、彼女は王に彼を殺して欲しいと頼み込みました。困った王は丁度良い厄介払いができると思い、王弟の話にのったわけです。

 ベレロ フォーンは、その怪物退治に出かける前に神殿にこもり祈りました。すると、そこに女神アテナからお告げが下りました。

「そ なたに天馬を自由に操ることのできるくつわを与えよう!泉に行ってみなさい。」

 ベレロ フォーンがお告げ通り泉の方に行くと、空から天馬ぺガススが舞い降りてきました。そして、おとなしくベレロフォ―ンを背中に乗せ、キメラの住む谷 へ飛び始めました。
 キメラはベレロフォーンめがけ、火炎を吐きかけながら襲ってきましたが、ベレロフォーンに空から矢を放たれたのでなすすべもあ りませんでした。放たれた10本目の矢が刺さったところで、息絶えました。
 ベレロフォーンは、キメラの首と大蛇の尻尾を切り取り、ペガススの背にまたがり飛び去りました。

 イオ バーテス王は、兄のプレートス王から、ベレロフォーンを殺して欲しいという手紙を受け取っていました。厄介払いのためにキメラ退治をまかせ、相打 ちにでもなってくれればと思っていましたが、ベレロフォーンの強さに驚き、兄王の言っていた事は何かの間違いだったのだろうと考え、大喜びで彼を 出迎えま、言いました。

「こ の者には、きっと神のご加護があ るに違いない」

 そう 思ったイオバーテス王は、自分の娘フィロノエとの結婚をベレロフォーンに承知させ、国の後継ぎとして王位につかせました。
 一方プレートス王の后ステネボイアは、自分の嘘がばれる事を恐れ、ベレロフォーンの復讐から逃れるためぺガススを横取りしてそれに乗り逃げよう としましたが、振り落とされ死んでしまいました。

[かたち]

α星をマルカブ、意味はアラビア語で“乗り物”。β星はシェアト、意味は“肩”。γ星はアルゲニブ、意味は“脇腹 ”、ペルセウスのα星もこのように呼ぶ場合があるそうです。
アンドロメダ座のα星アルフェラッツは前はペガスス座のδ星で、意味は“馬のへそ”。このため、ペガスス座にはδ星がない。
ε星はエニフ、意味は“馬の鼻”。ζ星はホマン、意味は“王の守り星”。η星はマタル、意味は“雨の守り星”。θ星はビハム、意味は“羊達の守り 星”、本来はο星とν星についていたのがものだそうです。
λ星とμ星はサダルバリ、意味は“知識人の守り星”

アラビアでは、ペガススの四辺形は“桶”と見られ、中国では四辺形の西側の辺の二つの星を “室宿”、東の辺の二つの星を  “壁宿”、つまり壁としていました。
インドでは四角のベッドの枠組み、南アメリカではバーベキューの焼き網と見られていました。

日本では、四辺形の部分を “桝形(ますがた)星”という呼び方(新潟、広島)や “四隈(よつま)星”という呼び方(静岡、 埼玉)があ ったそうです。また、新潟県や熊本県では、この四辺形にアンドロメダ座の星の列をつなげて、“酒屋の大きな升(ます)”と呼んでいたそうです。
さらに、四辺形の升に山盛りになった穀物を棒で書き落とすためというような考えから、“斗掻(とかき)”として、アンドロメダ座の星の列を見てい たようです。

 

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